僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の中で血液の逆流を防ぐ「僧帽弁」がうまく閉じなくなり、血液が逆流してしまう病気です。小型犬の高齢期に非常に多く、チワワ、マルチーズ、キャバリアなどでよく見られます。
初期は症状がなく、健康診断の聴診で心雑音として見つかることが多いです。進行すると咳や息切れ、肺に水がたまる肺水腫を起こすことがあります。お薬で進行をゆるやかにする治療が中心ですが、近年は弁を修復する手術を行う病院もあり、手術の場合は費用が高額になります。
今回のデータで最も高額だった事例のいくつかは、この病気の手術でした。お薬で管理する場合と手術をする場合とで、費用が大きく変わります。
| だいたい | 多くは | 最大 | |
|---|---|---|---|
| 💴 合計 | 46,000円 | 26,000円〜96,000円 | 228.8万円 |
| 🏥 通院1回 | 14,000円 | 8,000円〜22,000円 | 86,000円 |
| 🛏️ 入院合計 | 29.9万円 | 77,000円〜44万円 | 66.5万円 |
| ✂️ 手術合計 | 138.6万円 | 133.7万円〜144.8万円 | 150.2万円 |
※「だいたい」は真ん中の金額(中央値)、「多くは」は真ん中半分の事例が入る範囲。千円単位で四捨五入。合計は同じ子の同じ病気の通院・入院・手術を合わせた金額。
168件の事例のうち、通院だけで済んだのは95%、入院したのは5%、手術を受けたのは2%でした(入院と手術の両方をした事例もあります)。
通院だけの場合の合計はだいたい41,000円(多くは25,000円〜86,000円)。通院回数はだいたい3回で、多い子では28回でした。
手術を受けた場合の合計はだいたい217.5万円(多くは200.3万円〜228.7万円)で、通院だけの場合の約53倍でした。
いちばん高かった事例は228.8万円でした。同じ病気でも、進み具合や治療の内容によって費用が大きく変わることがわかります。
同じ病気でも、通院だけで済むか、入院・手術になるかで費用は大きく変わります。
| チワワ | 76件 | だいたい 49,000円 |
| トイ・プードル | 25件 | だいたい 31,000円 |
| ポメラニアン | 19件 | だいたい 11.8万円 |
| キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル | 11件 | だいたい 79,000円 |
| マルチーズ | 10件 | だいたい 52,000円 |
| ミニチュア・シュナウザー | 9件 | だいたい 48,000円 |
| MIX(小型犬) | 3件 | |
| MIX(中型犬) | 2件 |
※ 飼育数の多い犬種ほど事例も多くなります。なりやすさを示すものではありません。
※ 治療の内容は症状や病院によって異なります。
168件の事例では、治療費の合計はだいたい46,000円でした。多くは26,000円〜96,000円の範囲です。
手術の事例は4件で、手術費は合計だいたい138.6万円でした。
入院の事例は9件で、入院費は合計だいたい29.9万円でした。
呼吸が苦しそう、舌が紫色、寝ているときの呼吸が明らかに速い場合は、すぐに動物病院へ。
定期健診で聴診、寝ているときの呼吸数を数える、体重管理、塩分の多い食べ物を避けるなどが大切です。